Mr Takeshi Goda
ジャイアン「アメリカ語じゃんか。なんて書いてあんだよ!」
ジャイアンはもちろん英語は読めない。
ジャイアン「しかたねぇな。あとでドラえもんのところに行くか」
~のび太の家~
ドラえもん「ジャイアンに外国から手紙? じゃあ…翻訳コンニャクお味噌味~!(モグモグ」
ジャイアン「俺にもくれよ」モグモグ
ドラ「こ、これは…!」
ジャイアン「ホグワーツってなんだ? 俺試験とか受けた覚えないぞ」
のび太「あはは、ジャイアンが試験なんて受かるわけ…」
ジャイアン(ジロリ)
のび太「ひぇ~」
ドラ「そ、そうか。21世紀ではまだホグワーツや魔法界のことは一般には知られてなかったんだった。いいかい? ホグワーツっていうのは…(略」
未来では周知の事実となっている魔法界やホグワーツのことをジャイアンに説明するドラえもん。
※魔法界…魔法使いたちの世界。ファンタジック
※ホグワーツ 魔法学ぶ学校、イギリスにあり全寮制。11歳~18歳の学生が所属
ドラえもん「これはすごいことだよ! ホグワーツは魔法界でもトップの学校で、学校から選ばれないと入学もできないんだ! 日本の子どもが呼ばれるなんて!」
ジャイアン「そ、そうなのか。さすが俺様だ! じゃあ、俺は魔法使いになれるのか!?」
のび太「ぼ、ぼくも魔法使いになりたいよドラえも~ん!」
ドラえもん「のび太くん、こればっかりは駄目だよ」
そして数日後、ジャイアンはホグワーツ行きを決意した。
友人や家族と離れるのはさびしいが、俺は男だ! やってやる! という強い思いがそれを決めさせた。両親を説得した。ドラえもんの道具をつかえばそれはたやすいことなのだが、あくまでも自分の言葉で説明した。それがジャイアンの信じる男の道だった
ドラえもん「ここで学校で使う魔法使いの道具を買うんだよ」
ジャイアン「うひょー、すげぇ! よし、まずはローブってやつだな! 買い物には付き合ってくれよドラえもん」
※ダイヤゴン横町…魔法使いが買い物するところ。ロンドンらへんにあると噂
~洋裁店~
ジャイアン「いろいろあるな! かっこいいやつはどれだ」
キョロキョロするジャイアンに話しかける少年。青白い顔に金髪の少年だった
?「君もホグワーツの新入生かい?変わったペットだな。狸か?」
ジャイアン「そうだぞ! お前もか?」
ドラえもん「狸じゃない!」
フォイ「僕はドラコ・マルフォイだ。純血のマルフォイ家出身さ」
ジャイアン「俺はジャイアン。日本からきた」
ドラえもん「ぼくドラえもん」
フォイ「日本…? 日本の事情はよくは知らないが、君は純血なのか?」
ジャイアン「?」
フォイ「君の両親は魔法使いなのか?」
ジャイアン「ああ、違うぞ」
フォイ「はっ、マグル生まれで、おまけに外国人が新入生とは、ホグワーツも落ちたもんだ」
ジャイアン「ドラえもん、あいつは何を言ってるんだ。意味がわからないぞ」
フォイ「古い?」
ジャイアン「要するにあいつは俺や父ちゃん母ちゃんに悪口言ったってことか?」
ドラえもん「そうだね」
フォイ「ふん。怒ったのかい? マグルの分際
ドスン!
マルフォイ「メギャン!」
めり込む拳!陥没するマルフォイの顔面!尻餅をつく!
ジャイアン「この野郎! 父ちゃんと母ちゃんの悪口言うと、ギッタギタのメッタメタだぞー!!」
マルフォイ「」
ドラえもん(ニヤニヤ)
※なお、ジャイアンは小学生ながら腕立て伏せ100回をこなす腕力と
体重120キロオーバーで猛獣の牙も突き通せない体をもつロボットであるドラえもんを殴り倒す拳をもっています。
マルフォイ「ひいぃ、…」
ジャイアン「やい!謝れ!」
マルフォイ「この、マグルが、サーペンソー…」
ボコン!
再び陥没するマルフォイの顔面!
ジャイアン「コンニャロー! なんかやろうとしやがったな!」
ドラえもん(ニヤニヤ)
マルフォイ「…ぼへっ…卑怯、だぞ…魔法を使わずに…野蛮な…」
ジャイアン「うるせぇ。勝ったものの勝ちだ」
マルフォイ「うう…」
ジャイアン「ん? なんだこれ? 蛙みたいなチョコレートだな?」
マルフォイ「返せ!」
マルフォイ「盗むつもりか!」
ジャイアン「とったんじゃない! 借りたんだ! いつ返すか決めてないだけだ!」
マルフォイ「」
オリバンダー「ほれ、これなんてどうですかな? お前さんにはぴったりかと」
ジャイアン「これが杖? バッドみたいじゃねぇか」
オリバンダー「落雷で折れたトネリコの木に青狸の毛を入れてある。まれにそうした太い杖が合う魔法使いもいるのですよ」
ジャイアン「ふーん。まあ、バッド振り回すのは得意だからな」
~駅~
ジャイアン「準備も出来たし、あとは列車だな」
ドラえもん「うん。気をつけてね。はい。一応学校生活に必要な道具、いくつか…」
ジャイアン「いや、翻訳コンニャクだけでいい」
ドラえもん「え? でも」
ジャイアン「魔法使えるようになれば必要ないしな!」
ドラえもん「そ、そう。じゃあがんばってね」
ジャイアン「おう!」
ジャイアン「9と3/4番線? そんなもんないぞ(キョロキョロ)」
ハリー「ねぇ、もしかして君もホグワーツ?」
ジャイアン「お、お前なんか俺の友達にちょっと似てるな。そうだぞ。行き方がわかんねぇんだ。教えてくれ」
ハリー「僕もわからないんだよ」
ロン「教えてあげるよ!」
ってなわけで3人は知り合い、同じコパートメントに入った!
ロン「なんだって!? じゃあ、あの、アレ、あるの?」
ジャイアン「俺はジャイアンだ!」
などとやりとり。
マルフォイ「やあ、君がポッターだったんだな。ん? ウイーズリーや日本人のマグルなんかと一緒にいるのか? 魔法族にもいいのとそうでないのがいてね。友達の選び方を教えてあげよう。僕のコパートメントに…」
ジャイアン「いい度胸だなぁ(ギロリ)」
マルフォイ「ひっ」
ジャイアン「ふーん? へー? ほーお?」
ハリー「悪いけど友達くらい自分で選べる」
ロン「黙れマルフォイ!」
マルフォイ「クラッブ! ゴイル! こいつらを…」
出てくるデブ二人。マルフォイの手下である。
ハリー「…」
ロン「…」
ジャイアン「俺様とやろうってのかよ!」
立ちはだかるジャイアン。
※よく誤解されるが、ジャイアンはただのデブではない。
マラソンでも町内のマラソンでも学内トップ。鉄棒で大車輪も軽々とこなせる。
柔道や空手の心得もある。たぶん体脂肪率はかなり低いだろう
クラッブ「なんだお前」
ゴイル「調子にの」
ボコッ!!メコォッ!
陥没するクラッブとゴイルの顔面!
いいとこのボンボンで基本魔法に頼って生活しているデブ二人など、ジャイアンの敵ではない!
ジャイアン「俺に逆らうとこうなるのだ。ははは!」
ロン「すげぇや! ジャイアン!」
ハリー「強いんだなぁー」
マルフォイ「くそっ、覚えていろ! 父上がだまっちゃいないぞ! お前の両親を社会的に」
ボコン!!
陥没するマルフォイの顔面!!
ジャイアン「ギッタギタのメッタメタだぞー!!」
ロン「…(日本人、koeee」
ハリー「…(顔めりこんでる」
ハーマイオニー「ねぇ、ネビルのカエルが逃げちゃったんだけど、見なかったかしら?」
ロン「いや」
ハリー「みてないね」
ジャイアン「…みてないなぁ。でも見つけたらぼ、僕が捕まえておくよ」
ロン「!?」
ハリー「!?」
ハーマイオニー「あらありがとう。わたしハーマイオニーよ。あなたは?」
ジャイアン「ぼく剛田武。よ、よろしく」
ハーマイオニー「ええ。よろしく。じゃあまた後でね」
ジャイアン「うん」
ロン「…」
ハリー「…」
ジャイアン「なに見てんだよ!」
ロン「ひっ」
ハリー「な、なにも」
~ホグワーツ、広間~
ジャイアン「組み分け帽子?。ふんふん、なるほど。勇猛果敢なグリフィンドールか。俺はここだろうな」
ハリー「そ、そうだね」
ロン「…ぼくの家族はみんなグリフィンドールなんだ…」
ジャイアン「そうか! じゃあたぶん一緒だな!」
ロン「…うん」
※ホグワーツの4つの寮 学生はいずれかに所属
勇猛果敢なグリフィンドール
勤勉実直な八ッフルパフ
学識豊かなレイブンクロー
狡猾残忍なスリザリン
ハーマイオニー→グリフィンドール!
ハリー→グリフィンドール!!
ジャイアン「よし、次は俺だな。ハーマイオニーもグリフィンドールか。やったぜ(すぽっ)」
帽子「う~ん、難しい…」
ジャイアン「え? そうなのか?」
帽子「少なくとも、善良なコツコツタイプじゃないから八ッフルパフではないし…、頭脳明晰でもないからレイブンクローも…」
ジャイアン「じゃあ、もう決まってるじゃんかよ!」
帽子「う~ん。ところでおぬし、大長編と通常版はどっちか好きじゃ?」
ジャイアン「なにいってんだよ」
帽子「いいからほれ」
ジャイアン「よくわかんねぇけど、じゃあ通常で」
帽子「スリッザリン!!!!!!」
ジャイアン「」
ハリー「ふーっ」
ロン「意外は意外だね」
ハーマイオニー「まあ、残念だわ!」
マルフォイ「」
※ほしいものは手に入れるのが俺のやり方さ
※逆らうものは死刑、はははいい気持ちだ
※お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの
※むしゃくしゃしてたとこだ。一発殴らせろ
※正しいのはいつも俺だ!
すべて原作より
ジャイアン「まぁ一番強い魔法使いが多い寮らしいし。仕方ないな」
マルフォイ「…」
ジャイアン「お、えっと…なんだっけ、なんとかフォイだな。よろしくな!」
マルフォイ「なぜこんな穢れた血なんかがスリザリンに…」
ジャイアン「俺に向かってその口の聞き方はなんだ!」
マルフォイ「ひっ!」
ジャイアン「まぁ、仲良くやろうぜ。同じ部屋なんだし。お前の者は俺のもの、俺のものは俺のもの。な」
マルフォイ「そんな理不尽があるか! ふん! そのうち思い知らせてやるからな」
ジャイアン「ほーお(ジロリ」
マルフォイ「ひ、ひぃ」
~深夜 スリザリン寮~
ジャイアン「んごかぁ~すぴ~…」
マルフォイ「うるさいぞ…剛田」
ジャイアン(ぴくっ)
マルフォイ「ひぃっ」
ジャイアン「…すぴー、すぴー…」
マルフォイ「うう…父上…母上…」
マルフォイは後日早速父ちゃんにジャイアンのことをチクッた!
しかしいくら有力なマルフォイ家といえども極東の島国で商店を営む剛田家にはなんの影響力もなかった!
そんなマルフォイの様子をスパイ衛星で見守る青狸と黄色いシャツの少年!
ドラえもん「ニヤニヤ」
のび太「ニヤニヤ」
スネイプ「私の授業では杖を振ったり、馬鹿げた呪文を唱えたりはしない。深遠なる魔法薬学の(略
ジャイアン「理科は苦手なんだよな」
スネイプ「ポッター! ○○に××を加えるとなにが出来る?」
ハリー「…わかりません」
スネイプ「グリフィンドールから5点減点」
ザワザワ ソンナー ヒドイヨー ナンデー
スネイプ「ではポッター。△△はどうやって手に入れる?」
ハリー「…わかりません」
スネイプ「ふん。有名なポッター様は実際のことろ何もしらない無能というわけか」
ハーマイオニー「先生! ハリーは魔法界のことを知ったばかりです! 私が代わりに答えます!」
スネイプ「でしゃばりでグリフィンドールからさらに5点減点」
ソンナー、ヒドイワー ザワザワ
マルフォイ「ふ、いい気味だよ」
ジャイアン「…」
スネイプ「では…教科書の3ページを」
ジャイアン「先生! 俺もわからないです!」
スネイプ「?」
ジャイアン「減点はしないんですか?」
マルフォイ「お、おい剛田。何を言っている!」
ジャイアン「うるせぇ! 俺は贔屓が嫌いなんだよ!」
マルフォイ「な…!?(こいつ、まったくつじつまが合ってないぞ。全部自分のものとかいってたじゃないか…!意味がわからん)
スネイプ「…ミスター剛田、スリザリンより5点減点」
フーチ「では皆さん。箒の左にたって『あがれ』といいましょう」
ハリー「上がれ!(ヒュー!パシッ!)」
ロン「あがれ!(ヒュー! コツン!)あ痛っ!」
ハー「あがれ! (シーン) あがれ! あがれ! あがれ!!(シーン)」
マルフォイ「上がれ(ヒュッ! パシッ!)」
ジャイアン「おー。ハリーとフォイ、やるじゃねぇか。よし俺も、、上がれ!」
シーン
ジャイアン「上がれ! 上がれ!」
シーン
ジャイアン「俺の言うことが聞けねぇってのか!! 箒のくせに生意気な! バラバラのメタメタにしてやるぞ!!」
箒(ビクッ)
…ヒュイーン! パシッ!
ジャイアン「わかりゃいいんだよわかりゃ」
フーチ「ではみなさん。ゆっくり飛びましょう」
ネビル「ゆっくり…う!うわあああ!!」
ネビルの箒は暴走、空を飛び回り、墜落! ネビルは怪我をした!先生が保健室に連れて行く
フーチ「ではそのまま待っていないさい。けして飛んではいけませんよ」
フォイ「お、これはロングボトムの思い出し玉じゃないか」
ネビルの思い出し玉を拾い、箒で空を飛ぶマルフォイ。
ハリー「やめろ! マルフォイ! それを返すんだ!」
マルフォイ「取りにきてみろよポッター! 怖いのか?」
ジャイアン「おいフォイ! 何してんだよ!!」
マルフォイ「ふん。剛田文句があるのか? いつも君がしていることじゃないか!」
クラッブ(…いやマジでそうだよな)
ゴイル(…お前のものは俺のもの、だもんな)
ロン(…まぁ、普通にマルフォイの言うことあたってるよな)
ハリー(たぶんネビルのものもジャイアンのものなんだろうな)
ロン(なるほど。だからいやなのか)
ジャイアンは手近な小石をいくつか拾い、箒で飛び立った!
マルフォイ「ははは! なんだそのスピードは。 無駄に大きな体のせいで無様だな。 剛田」
ジャイアン「あらよ!!」
ジャイアンは小石を投げ上げ、杖(バット状)でたたいた!!
ジャイアンはもちろん箒で飛ぶなど初めてであったが、空中での姿勢制御はタケコプター
で慣れている。また、バットのスイングは以前宇宙戦艦をたたき落としたこともある豪腕である!
ギュイーン! すさまじいスピードで石がマルフォイの顔面に迫る!
またもマルフォイの顔面が陥没!…かと思いきや
マルフォイ「うわあああ!!」
マルフォイはするどい動きで間一髪で石を避けた!
そう!マルフォイはこの数日、異常に多い回数顔面に打撃を受けたことで、警戒心と反射神経が上がっていたのだ!
マルフォイ「…ふぅ…ふぅ……あ、危なかった…!」
ハリー「よ、よし、僕も!」
ハリーも箒で飛び上がり、3人は「飛んじゃだめよ!」というハーマイオニーの言葉をフルシカトして空中戦を繰り広げた! 最終的にジャイアンはバット(杖)をマルフォイの後頭部に激しくたたきつけ、落下させた! 鈍い音が校庭に響きわたった!
そのときこぼした思い出し玉をハリーがダイビングキャッチで回収した!
ハリー「…ふう」
ロン「やったぞハリー!」
マルフォイ「…」
ゴイル「お、おいピクリともしないぞ…」
マルフォイ「」
マルフォイは駆けつけたマダム・ポンフリー(保険医)に治療を受け回復!
そのタイミングで、マクゴナガル先生がやってきてハリーを連れて行った!
ジャイアン「ようフォイ!」
マルフォイ「…なんだ。剛田か」
クラッブ「ドラコ! 聞いたか。ポッターが…!げぇっ! 剛田!」
ジャイアン「俺がスリザリンの談話室にいちゃ悪いってのかよ」
クラッブ「い、いや…」
ジャイアン「で、ハリーがどうしたって?」
クラッブ(ちらっ)
マルフォイ「いいから話せよ」
クラッブの話ではハリーの昨日の箒での動きがマクゴナガル先生に認められ、グリフィンドールのクィディッチチームに入ることになったというのだ!
ジャイアン「クィディッチってなんだ?」
マルフォイ「そんなことも知らないのか?」
ジャイアン「早く話せよ」
マルフォイ「い、いいかクィディッチというのはな…」
説明・略
※クィディッチ…魔法界のスポーツ 箒に乗って飛び回りながらやるハンドボールみたいなスポーツ。
ジャイアン「面白そうじゃんか! おいマルフォイ! 俺たちも選手にしてもらおうぜ!」
マルフォイ「いや、一年生は駄目って決まりが」
ジャイアン「ばっきゃろう! ハリーがよくて俺たちが駄目なわけあるか! お前飛ぶの上手じゃんかよ!」
マルフォイ「…ま、まあな」
ゴイル「じゃあ、俺も」
ジャイアン「お前らは下手だから駄目だろ」
マルフォイ「た、たしかに。プレイはしたいが…」
ジャイアン「決まりだな! さっそくスネイプ先生のところに行こうぜ!」
マルフォイ「ほ、本当に行くのか?」
ジャイアン「ってわけなんだよ! 俺たちも選手にしてくれよ!!」
スネイプ「…しかし、通常一年生のチーム入りは認めておらん。我輩もそれに習う」
ジャイアン「いいじゃんかよー!! な、マルフォイ、お前からもお願いしろよ!!」
マルフォイ「わ、わかった。先生。あのポッターは選手いりしたんですよ? 一年生から一人だけ選手なんて、またあいつが調子に乗るだけでは? それに僕も…剛田も飛行には自信が」
スネイプ「…なるほど、ポッターが自分を特別だと勘違いしてしまう。それは許しがたいな。いいだろう。マルフォイ、剛田。そなたたちをスリザリンのチームのシーカーとビーターに加えよう」
マルフォイ「ほ、本当ですか!?」
ジャイアン「やったー!!やるじゃねーかマルフォイ!!
マルフォイ「あ、ああ」
スネイプ「試合までには自分の箒を用意しておけ」
マルフォイ「わかりました(ニヤリ)」
ジャイアン「え」
~廊下~
マルフォイ「箒は家のものに送らせよう」
ジャイアン「俺よー。入学準備でお金つかっちまったからな…また箒なんて買いたいなんていったら母ちゃんに殺される」
マルフォイ「…」
ジャイアン「マルフォイ。お前はがんばれよ」
マルフォイ「…ええい! 仕方のないやつだな。クイーンスイープでよければ僕が前使っていたヤツがある。それも一緒に送ってもらえばいい」
ジャイアン「ほ、ホントかよ!!?」
マルフォイ「ふん。古い型だが、マグル生まれにはちょうどいいだろう。使いたければ使うがういいさ」
ジャイアン「心の友よー!!(号泣)&ダキツキ-!」
マルフォイ「な、馬鹿。やめ、やめろ穢れた血!!」
ジャイアン「心の友よー!!」
マルフォイ(…わけのわからんヤツだ…)
マルフォイ「エクスペリアームズ!」
小さな火花が杖先から出る。
マルフォイ「くそ!上手く行かない!!」
マルフォイは1人、魔法の自主トレに励んでいた!
マルフォイ「エクスペリアームズ!!」小さな火花、失敗
エクスペリアームズは武装解除の呪文で、本来はホグワーツ2年生で習う呪文である!一年生には難しい!
が、マルフォイは必要に迫られ、図書室で調べたこの呪文を練習していた
マルフォイ「もっと、魔法を覚えれば、剛田なんかには…エクスペリアームズ!」小さな火花、失敗
毎日のようにジャイアンから理不尽な暴行を受けるマルフォイ。
「ムシャクシャするから殴らせろ!」
理不尽にもほどがある!。
…しかしマルフォイにはジャイアンに勝てない!多少の魔法はあの頑丈な体で耐えて近づかれ、杖という名の鈍器で容赦なくボコられる!
マルフォイ「…はぁ…はぁ…」
父の権力による圧力も効かない。先生にチクったら、スリザリンが減点される。結局は自分でなんとかするしかない。
何より剛田の鼻をあかしてやりたい…!!
マルフォイ「…次こそは…!」
名家に生まれ、勝手に周りがへりくだる中、傲慢に生きてきた少年。
常に他者を見下してきた彼は、皮肉にも、自身を脅かす理不尽生命体のルームメートによって、
産まれて初めての努力をしている自分に気付いていなかった!
マルフォイ「エクスペリアームズ!!!!」キュピーン!!閃光が走る!!成功だ!
マルフォイ「フハハハ!!剛田、もう今までのようにはいかないからな!」
この少年が初めた努力は後に予想外の結果を世界にもたらすことになる!
フリットウィック先生「今日は物体浮遊の呪文を学びます。羽は用意しましたか?」
ハーイ!
ロン「ウィンガーディアムレビオサー」
動かない羽根
ジャイアン「うぃんがーであむれびおーさー!!」
爆発する羽根。失敗!
ハーマイオニー「あたたたちは発音が違うのよ。いい?こうよ。ウィンガーディアムレビオーサ♪」
羽根が中に舞う!
ロン「…」
ジャイアン「さすがだなー。ハーミーちゃんは」
~授業終了後~
ロン「まったく、悪魔みたいなヤツさ!『あなたたちは発音が違うのよ』だって。
あんな嫌味な性格だから友達もいないんだよ!」
ハーマイオニー「!…ぐすっ(タダッ)」
泣き顔でロンたちの横を走り抜けるハーマイオニー!
ハリー「…聞かれたみたいだね」
ロン「構うもんか!おーい!ジャイアン!アニマルプラネットのこと教えてくれよ!(タッタッ)」
ジャイアン「おうロンか!…あれ、ハーミーちゃんは、どこ走って行くんだ?」
ロン「どうでもいいだろあんなヤツ!」
ハロウィンパーティで盛り上がる会場!
ジャイアン「やっぱりここのメシは旨いな!まさかカツ丼まで出してくれるとは!(ガツガツ)」
マルフォイ「ふん、マグル生まれは品がないな。スリザリンの恥だ(ムシャムシャ)」
ハリー「美味しいなぁ。ダーズリーの家とは大違いだ!」
ジャイアン「そういえばハーミーちゃんは?」
ロン「さあ?(トイレで泣いてるんだとさ)
」
楽しい時間…そこにクィレル先生がやってきた。
クィレル「ト、トロールが、ホグワーツにし、侵入しました!」
※クィレル…ホグワーツの先生。どもりがちでキョドりがちな弱気先生。ターバンがチャームポイント
※トロール…化け物、デカイ
ワ-ワ-!ニゲロー!!
逃げる生徒たち
ハリー「ロン!…ハーマイオニーはこの事を知らない!」
ロン「…!」
マルフォイ「おいポッター!後ろがつかえてるんだ!早く行け!」
ジャイアン「どうした!ハーミーちゃんがどうかしたのか!?」
ハリー「ジャイアン、実は…カクカクシカジカ」
ロン「マルマルウシウシ、ってわけなのさ」
ジャイアン「なんだと!?行くぞハリー!ロン!マルフォイ!」
ハリー「行こう!」
ロン「…わかったよ!」
マルフォイ「なんで僕まで」
ジャイアン「ギッタギタにするぞ!」
マルフォイ「相手はトロールだぞ?グレンジャーごときのために死ぬ気か」
ハリー「黙れマルフォイ!」
ロン「ジャイアン!コイツはほっとこう。臆病者さ!」
ジャイアン「行くんだよ!友達は助けるんだよ!バラバラの無茶苦茶にするぞ!(グイッ)」
手を引かれるマルフォイ!
マルフォイ「な、何様だお前は!」
ジャイアン「俺はジャイアン!ガキ大将だ!」
マルフォイ「!…」
ホグワーツ内を走る四人!
「きゃー!!!」
叫び声が聞こえる!
ジャイアン「ハーミーちゃん!」
ハリー「女子トイレのほうだ!」
女子トイレからは可愛いらしい叫び声と破壊音が聞こえる!
ロン「い、行こう」
女子トイレに急行する一同
さて、ホグワーツには魔法のモップがある。命をもっているのだ
モップ(ワシは魔法のモップ。持ち手なしでも宙を舞い。ひとりでに床を磨く。働き続けて300年。夏も冬も、生徒を見守り、学内をピカピカにしてきたのがワシの誇りじゃ)
タッタッタッタ!
モップ(おや、こんな時間に生徒が…。一年生かの?可愛いのう)
ジャイアン(パシッ)
モップ(む?がっしりした子じゃ、東洋人かの?ワシを持って掃除かの…フォッフォ…感心感心。ホグワーツはいいこばかりじゃ…)
ジャイアン(ボキッ!!)
モップ「」
ロン「ジャイアン、どうしてモップを折ったの?」
ジャイアン「棒変わりだ!昔、イシュマルさんって人から棒術習ったんだよ!」
※ドラえもん、のび太の太陽王伝説参照
モップ「」
ジャイアン「行くぞ!」
ハーマイオニー「きゃー!!…誰か助けてー!!」
トロール「ギャオース!!」
トロールはトイレの個室を棍棒で次々と破壊する!!
万事休すなハーミーちゃん!
ハリー「ハーマイオニー!!大丈夫か!?」
そこに現れる四人!
ハーマイオニー「…みんな…!」
トロール「ギャオース!!」
ロン(でかすぎだろ)
ハリー「逃げるんだハーマイオニー!」
ハーマイオニー「…だめ…動けないわ…」
ハーマイオニーは腰が抜けて動けない!
ジャイアン「ハリー、ちからを貸すぜ!」
ジャイアンは棒(モップ)を構え突進!
マルフォイ「ば、剛田!なぜ魔法を使わない!?死にたいのか!」
ジャイアン「コンニャロー!!!(ベキッ!!)」
ジャイアンのモップアタック!!脛に炸裂!
トロール「!?」
トロールは多少のダメージを受けたが、さすがに倒れない!
トロール「ギャオース!!」
トロールはジャイアンを左手でつかみあげ、棍棒をふりかぶる。
ジャイアン「放せ!放せコンニャロー!!」
マルフォイ「…ガクブル…父上…助けて…」
マルフォイは始めてみる怪物の恐ろしさに動けない。足が震え、尿が漏れそうだ
ジャイアン「チックショー!!お前ら!ハーミーちゃんを連れて逃げろ!」
ジャイアン「俺様が負けるもんか!」
嘘だ。マルフォイにもわかる。
いくら剛田が強くても、トロールに勝てるわけがない。そして自分はかかわりたくない。怖い。逃げたい
マルフォイ「…あ…あ…」
トロール「ギャオース!!」
ハーマイオニー「ジャイアン!!やめてー!!」
そうとも、剛田なんて、死んでしまえばいい。そうすれば理不尽な乱暴からも解放される。穢れた血が消えようと知ったことか。
マルフォイ(クルッ)マルフォイはジャイアンに背を向け歩き出した。
ハリー「やめろー!(ブハッ!)」
ハリーがトロールに飛びかかるも弾き飛ばされる
関係ない。いや剛田なんて嫌いだし、構うもんか。むしろ死んだらありがたい。トロールに感謝だ
マルフォイ「…」
もし剛田が死んだら…
マルフォイ「…僕は、剛田ごときに舐められたままになる、な」
いつか鼻をあかしてやろうと思っていた。剛田を屈伏させ、どちらが偉いのかわからせたかった!
マルフォイ「…トロールなんかに…」
このドラコ・マルフォイが助けられてたまるか。僕は、自力であの乱暴者のマグル生まれに…
勝ってみせる!
マルフォイ(くるっ!)
マルフォイは恐怖を押さえ込み、振り替える!再びトイレ内へ歩みを進める!
つかまれている剛田、倒れているポッター、泣いているグレンジャー。
今にも降り下ろされそうなトロールの棍棒!
ふん、情けないヤツラだ。僕が魔法使いの見本を見せてやる。
マルフォイ「醜いトロール!」
トロール「?」
マルフォイは杖を構えた!
マルフォイ「エクスペリィ…!…アァ―――ムズ!!!!」
閃光が、走る!
続き期待
>ふん、情けないヤツラだ。僕が魔法使いの見本を見せてやる。
マルフォイかっこよ過ぎて濡れた
トロール「ギャォッシュ」
トロールの棍棒はジャイアンの脳天を打ち砕く直前に弾き飛ばされ!トイレの天井に突き刺さった!
ジャイアン「おお!! 心の友よー!!」
マルフォイ「誰がお前なんかのトモダチだ!!」
ハリー「ロン、いまだ!!」
ロン「ウィンガーディアム、レビオーサ!!(浮遊呪 文)ベコッ!」
ロンの浮遊魔法、トイレの屋根に突き刺さった棍棒が浮かびあがりトロールの脳天に叩きつけられる!!
トロール「オゥフ…」
ジャイアン「コンニャロー!! 脅かすんじゃないっつーの!!」
さらにジャイアンのモップクラッシュ!!
さらにモップクラッシュ!
まだまだモップクラッシュ!!
トロール「」
┃ ┃┃ ┃
┏━┛ ┃┃ ┗━┓
┗━┓ ┃┃ ┏━┛
キタ━(♡∀♡)━━!!!
┏━┛ ┃┃ ┃┏┓
┗━┓ ┃┃ ┗┛┃
┗━┛┗━━━┛
(ダイヒョウシテジャイアンニダキツキーノ!)
ハーマイオニー「みんな…助けてくれて、ありがとう…(グスッ」
ジャイアン「ハーミーちゃん!」デレデレ」
ロン(えー!?)
トロール「」
一同の奮闘で、トロールは失神した!
そこに駆けつける先生方
スネイプ「これは…」
マクゴナガル「なんてことでしょう!」
クィレル「ひ、ひぃ! トロールが!」
マクゴナガル「これはどういうことですか?」
ハーマイオニー「あ、あの、私が、前にトロールの本を読んで、知ってたたからやっつけられると思ったんです…
他のみんなが助けにきてくれなければ、死んでました…」
マクゴナガル「グレンジャー、あなたには失望しましたよ。グリフィンドール5点減点」
ハーマイオニー「…はい」
マクゴナガル「しかし他の4人は見事でした。グリフィンドールとスリザリンに10点ずつ差し上げましょう」
ハリー「やった!」
ロン「イャッホー」
マルフォイ「ふん。僕はスリザリンの得点のためにやったんだからな…当然だ!」
ジャイアン「マルフォイ!すごい魔法だったぜ!」
マルフォイ「そ、そうか…」
この一件で、ハリー、ロン、ハーマイオニーは仲良し3人組となった。
ジャイアンはあいかわらず暴君で、マルフォイはあいかわらず嫌味に絡むヤツのままだ!
ジャイアン「おーし!! 今日は我がジャイアンズのデビュー戦だな!」
マルフォイ「ジャイアンズ? お前は何を言ってるんだ?」
キャプテン「今日の対戦はグリフィンドールとだ。負けられないぞ。剛田! マルフォイ! 準備はいいな!?」
ジャイアン「おう!!ハリーには悪いが勝つぜ!」
マルフォイ「そうだな。ポッターなんかには負けたら恥だ」
初試合
ジャイアンはビーター
マルフォイはシーカーのポジションだ。
※シーカー…スニッチっていう胡桃くらいのボール(競技場内を飛び回っている)を捕まえるポジション。
捕まえたら大量得点が入って試合終了
※ビーター…ブラッジャー(競技場内を飛び回って選手を叩き落そうとするボール)をバットを持って叩き飛ばして
味方を守り、敵に当てたりするポジション
ジョーダン(クィディッチの実況の人)「さあ! 今シーズン初のゲームです!
今年はグリフィンドール、スリザリン共に1年生の選手が加入しています!」
ハリーとマルフォイはスニッチを探す、ジャイアンは棍棒をもってブラッジャーを叩きまくる!
タケコプターと野球で鍛えた空中感覚とバットスイングで活躍を見せた。
そして試合終盤
ハリー「!??」
ハリーの箒の様子がおかしい。なにかの魔術をかけられたように不安定に動いている。
マルフォイ「どうしたポッター! 箒も満足に操れないのか?」
ハリー「…くっ」
ちなみに客席ではハーマイオニーとロンがスネイプが妖しい動きをしていることに気づいた。
スネイプがハリーへ呪いをかけていると判断し、ハーマイオニーは妨害へ向かった!
マルフォイ「みろよ剛田! グリフィンドールのシーカーはあの有様だ!」
ジャイアン「うるせぇ!! さっさとスニッチを探せ!!」
マルフォイ「わ、わかってるさ」
そのとき、ハーマイオニーはスネイプのローブに魔法で火をつけ、教員の観覧席を混乱させた!
スネイプ「うお!」
クィレル「ひぃ!」
マクゴナガル「な、なにごとですか!?」
同時にハリーの箒の呪いがとけ、通常飛行に戻った!
マルフォイ「もう諦めたらどうだ!ポッター」
ハリー「(無視無視…)……!」
ハリーは空中を飛び回るスニッチを発見! スニッチを掴むべく猛スピードで空を翔る!
マルフォイ「な!? おい待てポッター!!」
マルフォイもそれに気づき箒を加速させ、スニッチを追う!
ハリー(ビュン!!)
マルフォイ(ひゅーん)
やはりそこは天才であるハリーのほうが速い。
マルフォイはぐいぐい離されていく!あっという間に20メートルほどの開きが出来た!
しかも
ブラッジャー(ブッコロスデ-)
ブラッジャーがマルフォイに迫る!
スニッチに集中していたマルフォイはとてもかわせそうにない!
マルフォイ(くそ…)
マルフォイが勝利をあきらめかけたその時!
ジャイアン「あきらめるんじゃないっつーの!!(カキーン!」
ジャイアンがマルフォイの横に現れた! 棍棒を振りぬき! ブラッジャーをハリーのほうに向けてたたき返した!
ハリー(!? ジャイアン…!!)
ハリー「とおっ!!…ふー、危ない危ない」
ハリーはかろうじてブラッジャーをかわすが、姿勢が乱れ、減速!
ジャイアン「行け!マルフォイ! スニッチをとったら心の友だ! 負けたらギッタギタのメッタメタにしてやる!!」
マルフォイ「…ふん、お前の心の友なんて真っ平ごめんだ」
マルフォイは苦笑いを浮かべつつ、箒を加速! ぐんぐん迫る!
ぎゅーーーん!! 雷電のごときハリー!
~客席~
ロン「いっけー、ハリー!!」
ハーマイオニー「う、うん。そうね…(グリフィンドールを応援するべきなのに…どうして? ジャイアンが負けるところをみたくないなんて! わたしったらどうしたのかしら?…ジャイアンをみていると…なんだか胸が…)
~競技場~
ジャイアン「マルフォイ! 負けたら承知しねぇぞ!!」
マルフォイ「誰に言ってる!」
スニッチに向け、さらに加速するハリーとマルフォイ!
・・・・・・・
パシッ!(スニッチキャッチーノ!)
ジョーダン「スニッチを取りました!…接戦を制したのは…」
ゴクリ
ハリー「やった!」
ロン「ざまぁみろスリザリン!」
ハーマイオニー(ジャイアン…!)
マルフォイ「」
ジャイアン「」
~試合後、控え室~
マルフォイ(くそ、負けてしまったか。。ポッターごときに)
あの乱暴者が、勝てば心の友、負けたらギタギタなど本気とは思えない荒っぽい激励をしていたが…
やはり敗北は悔しい。
敗北は誰かのせいというわけではない。
そう、ならばこの敗戦を認め、今後のために気持ちを切り替える。これが大人というものだろう。
ポッター本人にはけして言わないが、やつはたいしたものだ。
だから今日の敗戦 はある意味仕方がない。そう、誰のせいでもないのだ。チェイサーもキーパーも自分も剛田もがんばったのだから、誰も責められない
ジャイアン「マ~ルフォ~イくん」
マルフォイ「ん? なんだ。今日負けたことならお前だけのせいでは…」
ジャイアン「負けたらギタギタにするっていったよな?」
マルフォイ「」
ジャイアン「負けたのはお前がスニッチをエラーしたせいだ!!」
マルフォイ「」
ジャイアン「150点差で負けたから、お前を150発殴る!!!」
マルフォイ「」
ボカン!!!
陥没する顔面!
マルフォイ(むくっ)
しかし立ち上がるマルフォイ! 少しタフになってき たようだ!
マルフォイ「ぐはっ!!…この…エクスペリアームズ!」キュピーン!
ジャイアン「くっ…! この野郎! 痛いっつーの! 何しやがる!」
マルフォイ「えっ」
ジャイアン「にー!!」
ズドン!!
陥没する顔面!!
もう駄目だ!
マルフォイ「」
グラッブ「う、動かなくなったぞ…」
ゴイル「ドラコ…?ド、ドラコー!!」
ジャイアン「さーん!!」
メコッツ!
スパイ衛星でそれを眺める猫型ロボットと少年が二人
ドラえもん「ニヤニヤ」
のび太「ウヒラウヒラ」
こんなヤツだっけ?
これ以外のジャイアンが想像できんのだが・・・
今のジャイアンは見たこと無いから知らん
通常編だからかと
最初らへんより格段に読みやすくて頭に場面浮かぶぞww
マルフォイ「駄目だ…! もっと強 くならないと。
そうだ。殴られる前に魔法を…!無言呪文を練習しとこう」
マルフォイ「あとクィディッチも上手くならないと…試合で負けるたびにあれでは、死んでしまう」
マルフォイ「くそ、やっぱり剛田なんてトロールに殺させておけばよかったんだ」
今日も一人、マルフォイは箒と杖を持ち、修練を欠かさない!もはや毎日の日課だ!
…そこに…
ジャイアン「お? マルフォイ君じゃないか。一人で練習なんてえらいなぁ」
マルフォイ「ご、剛田! なななななんの用だ」
ジャイアン「いや。実は俺、料理が趣味なんだ。練習で疲れただろ? シチューをご馳走するよ。寮にもどるんだ(ニタァ」
マルフォイ「そ、そうか。ふん、料理など、召し使いがやるものだろう。おやおや下層階級らしいご趣味だな剛田?(…ハラハラ)」
ジャイアン「いいからいいから、食べにこいよ。ハリーとロンとグラッブとゴイルも来てるんだ」
マルフォイ「…まあいいだろう」
ヴォルデモート「ではお前だけはたすけてやろう、我が下僕となるがいい。ドラコ・マルフォ…」
ヴォルデモートがわずかに気を緩めたその瞬間!!
パァン!!
マルフォイの杖から青白い閃光が放たれ! ヴォルデモートの杖を弾き飛ばした!!
ジャイアン「おお!?」
ハリー「ヴォルデモートの術が解けた! 声が出せるぞ!」
ハーマイオニー「杖を失ったせいよ!」
ヴォルデモートは焦りをあらわにし、叫ぶ!
ヴォルデモート「!? なんだと!! 沈黙呪文はかけておいた! 何故魔法が使える!!」
マルフォイは顔をあげ、不敵に笑う!
マルフォイ「無言呪文くらい、使えて当然だろう? 僕を誰だと思っているんだ?」
長ったらしい呪文を唱えている間にぶっ飛ばされ続けたマルフォイ
彼は必死の自主トレで、唱えなくても発動できる無言呪文を習得していたのだ(>>114)
使える呪文は得意とするエクスペリアームズ(武装解除)のみ、徒手による直接攻撃を得意とする
ものには効果が薄い。しかし、今このとき、その効果は絶大だった。
マルフォイ「杖を失うと何もできないのか?」
マルフォイはヴォルデモートに杖を向ける。
ジャイアン「みんなそろったな! よし、じゃあ腕によりをかけてシチューの仕上げだ!!」
マゼマゼ
ロン「ねぇ、ハリー。ぼく、嫌な予感がするよ」
ロンは、実は一番危機回避能力が高い。
ハリー「そう? 日本は料理が美味しいらしいよ。ジャイアンが自分からご馳走したいっていうんだから期待してるよ」
ハリーは恵まれない家庭で育ったから、人にご馳走されるのが好きなのだ
クラッブ・ゴイル「おなかすいたー」
デブ二人は食えればなんでもいいらしい
マルフォイ「ろくに食事もとれていないらしいな。ポッターは。魔法界の恥だ」
マルフォイは特になにも考えていない。
じょじょに、そう、じょじょに、厨房には怪しげなニオイが立ち込めてきた。
ロン「ぼく、やっぱり帰るよ。あまりお腹すいてないし…」
ジャイアン「さあ、出来たぞ!(鍋をドン!)」
ロン(な!? なんだこの色は!?」
ハリー(まるで、二股イモリと飛び跳ね毒キノコを混ぜたような…!)
鍋からは亜空の瘴気が立ち込めている! ディメンターの吐息のようだ!
香りはまるで、そう! クソ爆弾のようだ!
※二股イモリ…魔法界ではメジャーなグロめのペット
※飛び跳ね毒キノコ…魔法薬学で習う植物。劇毒
※ディメンター…魔法界の監獄の看守。とてつもなく邪悪
※クソ爆弾…魔法界のジョーククッズ。鼻がもげたほうがマシな臭い
ジャイアン「さぁ! じゃんじゃん食え! よそってやるぞ!!」
マルフォイ「…剛田、これは何が入っているんだ」
せっかくだから読んでくれてる人のリアクションとヤジとかやいのやいのあったほうが、後から読み返して面白いと思うのですよ。
では続き
一同「ふんふん」
ジャイアン「しおからとー」
一同「!?」
ジャイアン「たくあんとー」
一同「なん…だと……」
ジャイアン「にぼしと」
一同「」
ジャイアン「大福で、あとは味噌で味を調えて、ジャムとたくあんと、セミの抜け殻だ!」
一同「」
マルフォイ「何故だ。何故たくあんを二回…!」
ハリー「黙れマルフォイ。問題はそこじゃない」
一同「……」
ジャイアン「…まさか、俺が腕によりをかけたシチューを食わないとはいわねぇよな!?な!?」
ハリー「い、いただきます!!(はむっ)」
ハリー「~~~~っ~~~!!!!!!!!(沼!?…ねぇ、これ沼!?…)」
ジャイアン「どうだ? ハリー! 旨いか!? 美味しいか!?」
ハリー「……っーーーー……すごいっ…!!!…」
ジャイアン「よかった! 百味ビーンズ作ってるお菓子会社にレシピを送ろう…っ!!!」
ジャイアン「よしみんなも食べろ。沢山あるから、どんどんお代わりしろよ!!」
マルフォイ「」
※百味ビーンズ…魔法界のお菓子。色んな味がある。例:イチゴ味、胡椒味、耳クソ味など
~翌日・変身術の授業~
マクゴナガル先生「おや。ポッターとウィーズリーとクラッブとゴイルはお休みですか」
なお、この数年後、百味ビーンズのジャイアンシチュー味という新たな味が発売。
命知らずのチャレンジャーやバツゲームの利用で思いのほか好評となり、ゲテモノ系のトップ2
臓物味と鼻くそ味を上回るセールスを記録することとなる
ハリーとマルフォイのやりとりが地味に面白いw
っていう二択問題がおかしくないか
むしろジャイアンらしいと思う
マルフォイ「スネイプ先生、僕に上級生用の、もっと身を守るのに役立つ魔法を教えてください」
スネイプ「ミスターマルフォイ。君はまだ一年生だ。そんな必要はないだろう」
マルフォイ「命にかかわるんです」
スネイプ「ふむ…ポッターとの確執かね」
マルフォイ「ポッター? ああ、アイツは別にいいんですよ。お願いします。必要なら父からも依頼文を届けてもらいます」
スネイプ「いや…君は優秀な生徒だ。いいだろう。あまり先の学年の呪文は教えられないが、我輩が生み出した役に立つ呪文を
教えよう。君が習得できるかはわからないが」
マルフォイ「絶対に覚えます」
マルフォイはまさに背水の陣の覚悟だった。同じくスリザリン出身のスネイプ先生に早い段階で教えを乞うたことは
彼の人生にとって、分岐点といえただろう。マルフォイはもはや、努力を苦痛とも思わなくなっていた。
剛田にボコボコにされるよりははるかに楽だ。
ジャイアンマジック
この辺でどこからともなく武田鉄矢さんの歌声が流れ始める!(次々と切り替わる学生生活の楽しげな描写のBGMに!)
<悲しいときには、街のはずれで電信柱の明かりみてた~♪>
マルフォイに殴りかかるジャイアン、間一髪で魔法でよけ、さらに魔法で反撃するマルフォイ。それに耐えたジャイアンにやっぱり
ボコボコにされるマルフォイ。
スリザリンの減点を防ぐためにジャイアンに宿題をみせてやるマルフォイ。号泣してマルフォイに抱きつくジャイアン。
嫌がるマルフォイ
<七つの僕には、不思議だった、涙浮かべて見上げたら♪>
ハリーと一緒にクィディッチの練習をするジャイアン。それを遠くから見つめるハーマイオニー
途中でマルフォイが難癖つけて絡んできたが、結局ジャイアンが強引にマルフォイを引き込み、一緒に練習することになった。
<虹の~かけ~らが~、きらきら光る~♪>
ロンとチェスをするジャイアン。負けてキレるジャイアン。
ハリーやハーマイオニーにネチネチ嫌味を言うスネイプに怒るジャイアン
呪文の失敗でぶっ倒れたロンとネビルを二人とも背負って保健室に走るジャイアン
勉強するジャイアン。魔法薬学、魔法史、薬草学は底辺の成績だが、変身術と飛行術はそこそこできるようだ。
徐々に強くなるマルフォイに対抗するために、呪文も頑張って覚えようとしている。
<あ~、僕は~どうして~オトナになるんだろ~♪>
ハーマイオニーとロンと一緒に宿題をするジャイアン。どっちがバカかとロンと言い争いになってしまったようだ
ハーマイオニーは二人を叱りつつも笑顔だ。
<あ~、僕は~いつごろ~オトナになるんだろ~♪>
仲間と笑うジャイアン。はしっこのほうではマルフォイがそっぽを向いて苦笑いを浮かべている
<じゃーん♪>
~夜、ホグワーツ内~
ハリー、ロン、ハーマイオニーは寮を抜け出し、ハグリッドの小屋へと移動していた!
気にかかっていることを確かめるためだ! これは本編どおりだから箇条書きだ!
①なんかホグワーツ内に三つ首のデカイ犬の化け物(フラッフィー)がいる部屋がある!
②なんか犬は扉を守っているようだ!
③この扉の先にはなにかあるようだ!
④あれ? 賢者の石なんじゃね?
⑤賢者の石っていったらヴォルデモートが狙ってるんじゃね?
⑥学校の中にヴォルデモートの部下いそうじゃね?
⑦ハリー殺そうとしてたみたいだし、スネイプじゃね? スネイプが進入して賢者の石パクろうとしてんじゃね?
⑧やばくね?
※賢者の石…なんかザオリク的効果のある石。ヨミガエリーノ
※ヴォルデモート…すんげ怖くて強い悪い人。昔世界征服狙いでハリーの父ちゃん母ちゃんヌッコロシタ
以上だ!
ハリーたちその辺を相談すべくはハグリットのところに向かう途中だ!
※ハグリッド…でかい人。ホグワーツの森番。ゲテモノ好き
~ホグワーツ内・廊下~
ハーマイオニー「ハリー! 急いで!」
ハリー「うん。…あ、あれって!?」
ハリーたちの視線の先にはパジャマ姿のジャイアンが寝惚けてウロウロしている。
※ジャイアンには夢遊病のケがあります。(コミックス6巻参照)
ロン「…どうしようか…?」
ハーマイオニー「あら、ジャイアンにも事情を話してきてもらいましょうよ! きっと頼りになるわ!(キラキラ)」
ハリー「そ、そうだね。たしかに頼りになるよね」
ロン「う、うん。そうだね。友達だもんね」
ハーマイオニー「ジャイアン、ジャイアン、起きて」
ジャイアン「…はっ…あれ? ハーミーちゃん?」
ハーマイオニー「ふふ。おはよ。お寝坊なのね、あなたって。寮を抜け出したらダメなのよ!」
ジャイアン「そんな、ぼく恥かしいよ(デレデレ)」
ロン(えー!?)
ハリー「ジャイアン、わけは途中で話すけど、力を貸して欲しいんだ」
ジャイアン「む! 俺だけが頼りってわけだな! よしきたハリー! 力を貸すぜ!」
ハリー「(イイヤツではあるんだよな…たまに)じゃあ、行こう」
ジャイアン「ちょっとまっててくれ。マルフォイを起こしてくる!」
ハリー「え」
ロン「え」
ハリー「ってわけなんだよジャイアン」
ジャイアン「ハリー…!!!お前ってやつは…大変立ったんだな(オーイオイオイ!)」
ハリー「あ、いや、まあ、うん。ありがとう」
ハーマイオニー(優しいのねジャイアン!)
マルフォイ「話はわかったが…なんで僕までポッターなんかにつきあわなきゃならないんだ(プイッ)」
ジャイアン「マルフォイのくせに生意気だぞ!!」
マルフォイ「え」
ジャイアン「文句あんのかよ!!ハリーの話聞いただろ!」
マルフォイ「…」
ジャイアン「ハグリッドさん、で、どうなんですか!? あの犬はどうしたら大人しくなるんですか?」
※ジャイアンはデカくて強そうな年上の男性には実は敬意を持って敬語で話します
ハグリッド「そうさなー。なに簡単だ。ちょーっと奇麗な音楽をきかせてやれば寝むっちまうわい!…あ、いけね! これも秘密だった!
口が滑ったわい!」
ジャイアン(奇麗な…音楽…)
ジャイアン「…んごかぁ!!!…すぴー…!!! ガー!!」
マルフォイ「…うるさいぞ剛田…シレンシオ(沈黙呪文)」
ジャイアン「………(シーン)」
マルフォイ「役に立つな。沈黙呪文」
シレンシオは対象を黙らす呪文だ! ホントはもっと高学年で習う呪文だが、マルフォイはストレス軽減のために
ソッコーで覚えたぞ!
マルフォイ「…賢者の石…か。まてよ。どうして僕がポッターに付き合わないといけないんだ?
僕ほどの力があれば、一人で賢者の石を手に入れることもできるはずだ…そうすれば、ヤツラもわかるだろう。
誰が偉いのかということが…それに、まあ、なんだ。ポッターも、話を聞けば、色々。大変みたいだし、無茶をしな」
ガバッ!!
ジャイアン「また糠味噌にシバ漬けかよ、そりゃないよ母ちゃ~ん!!」
マルフォイ「ビクッ!?」
マルフォイ「…グガ~!!」
マルフォイ「寝言か、驚かすな…」」
ジャイアン「グガ~!!スピ~!!」
マルフォイ「シレンシオ・マキシモ(最大沈黙呪文)」
ジャイアン「…(シーン)」
マルフォイ「ふん」
ハリー「今日はダンブルドア校長が留守にしている。スネイプが賢者の石を狙ってくるはずだ。僕たちでその前に
手に入れよう」
ロン「そうだね。フラッフィー(デカ犬)の手なづけ方がわかってるんだし、スネイプより先に動かなきゃ」
ハーマイオニー「じゃあ、今日の夜。そうね20時にいきましょう」
ハリー「うん。ジャイアンと…一応マルフォイにも声かけとこうか」
~同時刻、スリザリン寮~
ジャイアン「マルフォイ、あれ。マルフォイはどこにいったんだ? ゴイル」
ゴイル「え? あー、昼間から姿が見えないけど」
ジャイアン「?…アイツ、まさか…!」
マルフォイ「ふん。僕ひとりで十分だ。この竪琴には自動で曲を奏でる魔法をかけておいた。これなら
そのフラッフィーとかいうやつもおとなしくなるはずだ。賢者の石さえ手に入れれば、もう誰にも偉そうにはさせない」
ギィ(ドア開ける音ね)
デカ犬「ばうわう!!!」
マルフォイ「! お、思ったより大きいじゃないか。しかし所詮は醜いケダモノ。さあこの竪琴を聞いておとなしくなれ!」
ポロロン♪
デカ犬「……ばうわう!!!!(アバレマクリーノ)」
犬は竪琴の音を一瞬聞いたが、眠りにつかない! 涎をたらしつつ吼えている!
マルフォイ「馬鹿な! 話が違うじゃないか!!」
デカ犬(…あんまりいい音色じゃないもんね。俺これじゃダメだもんね!)
ガウ!!
デカ犬の噛み付き攻撃がくる!!
マルフォイ「うわああああ!!」
マルフォイ「…はぁっ…はぁっ…なんてことだ…!」
デカ犬「わおーん! ばうわう!!」
デカ犬はさらに大暴れ、前足による引っかきと噛み付き攻撃でマルフォイを襲う
マルフォイ「プロテゴ・フォリビリス!!(盾の呪文)」
マルフォイはこの一年で大分成長した魔法力を駆使し、シールドを張り、なんとかこれをしのぐ!! 部屋中がめちゃくちゃな状況だ!!
デカ犬「ハッハッハッ…」
マルフォイ「…僕は、ここで、死ぬのか…?」
少しずつだがダメージを受けるマルフォイ。もはや傷だらけだ!
マルフォイ「…痛い」
体中が悲鳴をあげているようだ
もう次の攻撃はかわせないだろう。マルフォイは絶望した。
父上…母上…
目に浮かぶのは両親。そして
ポッター、ウィーズリー、ゴイル、グラッブ、グレンジャー、…そして剛田
ルフォイ「ふっ、なぜあんなヤツラのことを、この僕が」
昔のマルフォイなら、きっと彼らの、そう剛田のバカが言うところの「友達」とやらのことなど少しも想いはしなかっただろう。
マルフォイはこの一年で自分が変わったことに、気づいた。
…皮肉にも、死の間際に
マルフォイ「似合わないことをしてたら、この有り様だ…」
マルフォイは観念するように、疲れはてて座りこんだ。
デカ犬「ばうわう!!」
巨大な牙がマルフォイに迫る!
……
そのとき!!
部屋の扉を蹴破り、あの忌々しいルームメイトが現れた!
マルフォイの視界が何故か滲む。
ジャイアン「マルフォイ!! 力を貸すぜ!!」
マルフォイは目をこすって、冷静になった。この危機的状況。みれば剛田は一人。しかも楽器の類ももってきていない。
このデカ犬に対してなんの対抗策もないように見える。
正直、助けにきてくれたことは嬉しいが、まったく理解できない。
このままでは剛田まで死んでしまう!!
そもそも、自分が先走ったことが失敗なのだ。功名心とつまらない意地で、この有様だ。
それにつきあう? マグル生まれはやはりバカなのか?
マルフォイ「バカかお前は!! 何故きた! 死にたいのか!?」
ジャイアン「バッキャロウ!! 言っただろうが!! お前のものは俺のもの!! お前のカエルチョコも、箒も!!
…ピンチも痛みも! 俺のものだ!!」
マルフォイ「…!この、バカ、が」
ジャイアン「文句あんのか!? マルフォイのくせに!!」
マルフォイ「…文句はある!! あとで言ってやるから、とりあえずなんとかしろ!!」
マルフォイ「どうするつもりだ!?」
ジャイアン「リサイタルだ!!」
マルフォイ「えっ」
ジャイアンは魔法で台を出し、その上に飛び乗る! よくみるとパンクロッカーのような妙な衣装をまとっている。
マルフォイ(まさか、こいつ…実は歌が上手いのか…? なんという自信だ…!)
ジャイアン「ボエ~♪」
マルフォイ「」
部屋中の壁と天井が微細な振動を起こす!!
空気にこの世のものとは思えない不快な音が響きわたる!!
~あとからきたハリーたち、部屋から少し離れたところ~
ロン「!? な、なんだこの不快極まる音は!? 禁断の呪文か!?」
ハリー「うわぁあああ!! 頭が…!! 痛い!! ヴォルデモートの影響なのか!?」
ロン「マンドレイクを引き抜いたときの叫び声だ! 聞いてたら死ぬぞ!!」
ハリー「頭を低くして、お腹に力をいれるんだ!!」
ハーマイオニー「なんてステキな歌声…!」
ジャイアン「おいらのォ~胸の心のせつなさよ~雨がふれば~、胸の心の頭も濡れるよ~♪」
ジャイアンは気持ちよく歌っている!!
デカ犬(おぅふ…さすがに…これは…キビシイ…ダメだ、気を失いそうだ…!!)
マルフォイ(胸の心の頭?)
マルフォイ「…このままでは…死ぬ!」
ハリーとロンは自分の耳を塞ぐ魔法でなんとか耐え抜いた!!
デカ犬「」
デカ犬は失神した!!
ジャイアン「おお!! 聞き惚れて失神か!! この犬は芸術がわかる!!」
※ジャイアンの歌声はただの音痴じゃありません。セイレーンを倒したこともあります(ドラえもん・のび太の魔界大冒険参照)
読んでる人ありがとふ
しかしジャイアンの存在であまり不自然じゃないところが不思議
ハリー「おいついた! フラッフィーは!?」
ジャイアン「お、ハリー。おそかったな! この犬なら俺の歌声を聞いて感動して失神したぞ!」
ハリー「…歌…声…?」
ロン(クルーシオかと思ったよ!)
ジャイアン「? ああそうか! 悪い悪い!! 今度ちゃんとリサイタル開いてお前らにも
聴かせてやるからな。楽しみにしてろよ!」
ハーマイオニー「まぁ! ステキだわ!」
ロン「…いや、その…」
ジャイアン「席は、松は100クヌート、竹は50クヌート、梅は10クヌートでいいぞ! チャリティだからな!」
ロン(チャリティ…? いったいどこに寄付するというんだろう)
ハリー「いや、ほら、ジャイアン。もう夏休みだし、無理しないでいいよ?」
ロン「そ、そうだよ。僕らだけいい思いしちゃグリフィンドールのみんなに悪いよ」
ジャイアン「遠慮するな! そうだ! 今から一曲歌ってやるぞ!『乙女の愛の夢』!」
ロン(乙女の愛の夢?)
マルフォイ「ささささ先に進むぞ。時間がない」
ハリー「マルフォイの言うとおりだ! 歌は楽しみにとっておこう!」
マルフォイイ「そうだなポッター! ざざ残念だけど、いくぞいくぞ」
ハリー「さあ行こうすぐ行こうマルフォイ!」
ジャイアン「…そうだな。いやぁすまんすまん。お楽しみは後、だな!
よし俺についてこい!」
ジャイアンは一同の先頭にたって歩みを進めた! その背後ではハリーとマルフォイが
互いに顔を見合わせている
マルフォイ「…」
ハリー「…」
プイッ。
すぐに顔をそらす二人!
突入する一同!
ハーマイオニー「きゃぁ!!」
ロン「うひゃー!!」
部屋中が植物の蔓のようなもので満ちている! 進入した一同を蔓が襲い、体を締め付けてくる!
ハリー「うわ」
ジャイアン「コンニャロー!!」
身動きが取れない一同!
ハーマイオニー(えっと、この植物は、たしか…そうよ! 『悪魔の罠』だわ! たしか
これは火に弱くて…)
ジャイアン「なんとかしろマルフォイ!!」
シュルシュル伸びてジャイアンを締め付けるツル!
マルフォイ「この程度の罠が回避できないとは驚いたなぁ。それでも魔法族なのかい?君たちは」
ツルはさらに締め付けてくる!
ジャイアン「母ちゃ~ん!!」
ハーマイオニー「わかったわ! 火よ! この罠は火に弱いのよ!」
ロン「じゃあさっさと燃やしてくれよ!」
ハーマイオニー「でも薪がないわ!」
ロン「君はそれでも魔女か!?」
ハーマイオニー「あ、そ、そうだわ。私ったら…火の呪文ね! え~っと…」
マルフォイ「セクタムセンプラ」
(切り裂き呪文・火の呪文にあらず)」
ズバッ!! ビシュ!!
別に効果的な属性魔法ではないが、そんなこと今のマルフォイにとっては問題ではないぞ!
蔓から開放された一同
ハリー「マルフォイ、今の魔法は?」
マルフォイ「これくらい出来て当たり前だろう? ポッター。それにしても剛田、お前の叫び声ときたら」
ジャイアン「おお~心の友よ~!!(ウデヲニギ-ル!!)
ジャイアンは目の幅涙を流しつつマルフォイの腕をにぎる。
マルフォイ「や、おい剛田。やめろ気持ち悪い」
まさか剛田にそのうち食らわせてやろうと思っていた切裂き呪文を披露してしまうとは、失策だ。
頭ではそう思うのだが、何故かマルフォイの心は晴れていた。
ハーマイオニー「みて! 次の扉があるわ!」
羽根の生えた鍵が数百、大きな洞窟のような中を飛び回っている!!
ハーマイオニー「きっとあの鍵のなかのどれかが、奥の扉の鍵なのよ!」
ロン「でもあんなたにたくさん飛んでてどれが本物かわからないよ! それに結構早いよ」
先に進むには鍵が必要だ
ハリー「僕に任せて。これでもグリフィンドールのシーカーだからね」
ハリーは箒を取り出し、またがった! 飛行して鍵を掴み取るつもりだ!
ジャイアン「やいマルフォイ! お前もシーカーだろ! ハリーと一緒に飛べよ!」
ジャイアンはジロリとマルフォイをみる。
マルフォイ「…」
正直、マルフォイは箒の飛行技術でポッターに勝てる自信はなかった。
もちろん試合に負けるたびに殴られるのを避けるために、クィディッチの練習もかなりしたが、それでもポッターには天性のものがある。マルフォイは敵わない
ハリー「いいよ。僕一人で十分さ(フワッ)」
ハリーは箒の乗って飛び立った!
それを間近でみるマルフォイ。
―すごさを知った。一万キロ飛行という特訓をなした今のマルフォイだからこそ、ハリーのフォームの美しさがわかる。
とても二人だけで並んで飛ぶ気にはならない。プライドが許さない。
マルフォイ「はっ、ごめんだね。クィディッチのスター選手であるポッター様はみんなにいいところをみせたいんだろう?
ちょうどいいじゃないか」
だからあえて憎まれ口を聞く。自分は名家の出で才気もある、が、ポッターには及ばない。
そんな自分、自分のプライドを守るにはこうするしかない。だからポッターには皮肉や嫌味を言うのだ。
いつだってそうだった。
マルフォイ「…」
そう。ポッターは調子に乗っている英雄気取りの男。そういうことにしておけばいい。
心のどこかが、チクリと、ザワザワとするが、そうせざるえない。僕はマルフォイ家の者なのだから、
負けてはいけないのだから。父にそう言われてきたのだから
そんなことをシリアスに思うマルフォイ!!
ふと横をみると!
巨大な拳が!!
ジャイアン「つべこべ言わずに飛べっつーの!」
ボコン!!
陥没するマルフォイの顔面!!
マルフォイ「」
ジャイアン「俺の言うことがきけねぇのか!!!ぶん殴るぞ!」
ロン(僕の認識がたしかなら、宣言の前に殴るという行為が完結しているように見えるけどなぁ)
)
空中にいるハリー(つっこんじゃダメだよ。ロン)
ジャイアン「いい度胸だなぁ…俺に逆らうのか。」
ズコン!!
吹き飛ぶマルフォイ!
マルフォイ(むくっ)
もはやマルフォイはジャイアンのパンチ数発くらっても立ち上がれるくらいに丈夫になっているぞ!
マルフォイ「わかったよ!飛べばいいんだろう飛べば!!」
マルフォイは箒を魔法で呼び寄せ、またがった! もはやヤケクソである!
マルフォイ「みていろ。下層階級の家のやつらめ! これがマルフォイの飛行術だ」
フワー!
マルフォイはとびたった!
数百の鍵鳥が、マルフォイとハリーに襲い掛かる!
体中に鋭い痛みが走る!
このなかから本物の鍵を見つけ出して捕まえないといけない!
ハリーは持ち前の飛行技術で攻撃をかわしつつ、本物を探す!
マルフォイは鍵鳥の攻撃をボコボコくらいながら目を凝らす!
マルフォイ(くそ。なんて無様な姿を…)
チラリと眼下の剛田たちをみるマルフォイ
ジャイアン「頑張れマルフォイ!! ハリー!! 俺がついてるぞ!!」
ロン(ついてる、って…なにかしてるのかな?)「もう少しだよ!」
ハーマイオニー「右のほうから攻撃がくるわよ!」
誰も、笑ってなど、いない。見下してなど、いない。
マルフォイ「……」
マルフォイ「……ふん」
マルフォイは箒のスピードをあえてさらに遅くした。すると…
スババババババb!!!
結果、鍵鳥の攻撃がマルフォイに集中する!!
マルフォイ(…早くしろ、ポッター…)
ジャイアン「マルフォイ!! おまえ!!」
マルフォイ「なんだ…?(ビクビク」
ジャイアン「根性あるなぁ…。見直したぜ!!」
マルフォイ「…!」
マルフォイはジャイアンに背を向け、先を急いだ。顔を見られたくなかったのだ。
マルフォイ「…有名なポッター様が目立ちたいようだから譲ってやっただけさ。なぁポッター?
さぞかし気分がいいだろうな?」
ハリーはマルフォイの嘲笑めいたその言葉を受けて、バツが悪そうに、だけどどこか嬉しいそうに笑う
ハリー「…最高の気分だよ。まるたで、クィディッチで最高のチームメイトにアシストされて勝ったときみたいな、ね」
マルフォイ「…ふん」
等身大サイズの石像(チェスの駒)が設置されており、床はチェス盤になっている!
無視して通り過ぎようとすると、ポーンの駒に妨害された!!
ロン(そうか! 僕たちが駒に加わってチェスで勝てば先に進めるんだ!)
※ロンさんはチェスの達人です。
ロン「ねぇ! みんな! これってさ!」
ロンが声をかけようとしたのと同時に、ジャイアンはおもむろに持参していたバックのなかから、棍棒を取り出した!
ハリー「ジャイアン。それってクィディッチで使うやつ?」
ジャイアン「そうだぞ! ブラッジャーももってきてるぞ」
※忘れている人のために
ジャイアンのクィディッチにおけるポジションはビーターで、
ビーターはブラッジャーという暴れ球をぶったたいて敵にあてたりするポジションだ!
ハーマイオニー「ジャイアン…わかったわ! それを使うのね!(キラキラ)」
ハーマイオニーは嬉しそうに輝いた瞳でジャイアンをみる!
ジャイアンはブラッジャーを取り出し
バコーン!!
棍棒でぶったたいた!
※ちなみにブラッジャーも棍棒はデフォルトで魔法で強度と速度が強化されているのだぞ!
どかーん!! 粉砕されるポーン!
ジャイアン「マルフォイ!」
マルフォイ「…アクシオ、ブラッジャー(呼び寄せ呪文)
ひゅーん! 戻ってくるブラッジャー!
ジャイアン「あらよ!!」
ばこーん!
再度ぶったたくジャイアン!
どかーん!!
粉砕されるナイト!
ジャイアン「マルフォイ!」
マルフォイ「アクシオ、ブラッジャー」
(略)
2分後
ジャイアン「どんなもんだい!」
等身大チェス盤上にはもはや石像の破片しか残されていなかった!!
これで先に進めるぞ!
ハーマイオニー「ジャイアン! あなたってすごいわ !(ピョンピョン!」
ハーマイオニーはキャッキャと小さくジャンプしてジャイアンに抱きつく!
ジャイアン「いやぁ…(デレデレ)」
ロン「」
論理パズルを解けないと進めないぞ!
でもハーミーちゃんが頑張って解いたからすすめたぞ! カットだ!
~最後の間~
鏡がおいてある部屋だ! ちなみに部屋には誰もいない!
原作ではいたのに!
何故か!?
それはマルフォイの先行とジャイアンの存在によってここまでくるのが早くなったからだ!
ヴォルデモートさんの部下はまだ来ていないのだ! しかも原作と違って、ロンもハーマイオニーも
マルフォイもジャイアンもいるぞ!!
説明終わり! 以上!
ハリー「これは…みぞの鏡…」
ハリーが鏡の前にたつと…
ハリー「!?」
気づけばハリーの右手には賢者の石が!
ロン「ハリー、それって!」
ハーマイオニー「賢者の石だわ! やったわ!」
ひとまずこれで賢者の石がヴォルデモートの部下に取られることはなくなる、
そうすればヴォルデモートは復活できない
そうするとハリーは殺されない
ハリー、ロン、ハーマイオニー、ジャイアンは手を取り合って喜んだ! マルフォイはあくまで輪には加わらないぞ!
マルフォイ「…誰かくるぞ」
カツーン、カツーン、
足音が近づいてくる。
クィレル「まさか、私よりさきにたどり着くとは、まぁいい。それを渡せ、我が主人のために」
クィレルは闇の帝王ヴォルデモートの部下だった。
ハリーたちはスネイプがそれだと思っていたが、それは間違いで、本当はスネイプはクィレルからハリーを守っていたのだ。
マルフォイ「やっぱりそうか。スネイプ先生がそんなことをするわけがないと思っていた」
ジャイアン「よかったぜ! スネイプ先生がワルモンだったらいやだもんな!」
スリザリン生二人はなんだかんだいってスネイプが結構好きなようだった。特にマルフォイにとっては
師匠のようなものだからだ。
クィレル(ヴォルデモート)「さぁ、早くするのだ…」
クィレルは闇の魔法力を放ち始めた。その身にヴォルデモートの精神を宿している!
すさまじいプレッシャーに子どもたちは恐れおののいた!
ロン「ど、どうしよう…?(ガタガタ)」
ハリー「いやだ! 母さんと父さんを殺したヤツなんかにわたしてたまるか!!」
ヴォルデモート「…渡せ。俺様が不完全な復活の状態とはいえ、一年生が使える魔法程度で俺様と渡り合えはしない
さらに…!シレンシオ(沈黙呪文)!」
ハーマイオニー「!…(んーっ! んーっ! 声が…出ない!」
ジャイアン(もがもが…!!俺様の美声が…!)
ハリー(…やられる…!?)
ヴォルデモート「ふはははは!!泣き叫び、脅えるがいい!そして死の瞬間まで俺様をみていろ!お前らの目の光が消えるところがみたいのだ!!
ロン(…ひ、ひぃ…!殺される…!)
ヴォルデモート「フハハ!! …? ほう。お前は、ルシウス・マルフォイの息子だな?」
マルフォイ「…」
ハリー「!」
ヴォルデモート「どういういきさつでポッターと一緒にいるのかは知らないが、お前だけは助けてやってもいいぞ?」
マルフォイ「!?」
ヴォルデモート「助けてほしいか?」
マルフォイ(コクコク)
ヴォルデモート「くっくっ…他のものは殺してもかまわんのだな?
お前は純血の家系でスリザリンだ。…すばらしい!混血やマグル生まれの命など何の価値もないと言うわけだ!俺様の部下にふさわしい考えだ!」
マルフォイ(コクコク!)
ヴォルデモート「フハハ!! 素晴らしい! 素晴らしい闇の資質だ!!いいだろう助けてやる!我が下僕となれ!
お辞儀をするのだ!!」
マルフォイ「ペコリ」
ハリー(…)
ロン(…)
ハーンマイオニー(…)
ジャイアン(…マルフォイ…!)
それはヴォルデモートの、いや世界の常識や理屈の範疇を超えている。
ヴォルデモート「何故だ!?何故なのだ!?」
だが、マルフォイには使える。
当然のことだ。常識を超えた現象は、常識を超えた原因によって発生する
マルフォイのすぐ近くに、常識や理屈を超越した存在がいたから。
この一年、マルフォイのそばには理不尽の塊がありつづけた。
「むしゃくしゃしてるから殴らせろ!」
「新しいバットの殴り心地を確かめさせろ!」
「盗んだんじゃない、借りただけだ! ただ永久に返さないだけだ! ドロボーみたいに言うな!」
「正しいのはいつも俺だ!」
「どうだ? 旨いか?それとも美味しいか?」
「マルフォイのくせに生意気だぞ!!」
「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの!」
理不尽すぎる、ありえない。
それなのに何故か本気で憎めない。
とんでもないヤツなのに、思考回路がどう考えてもおかしいのに
何故か、嫌いにはなれない。そんな存在がいた。
だからマルフォイは強くなった。殴られないために?
それもある。でもきっと、それだけじゃない。
マルフォイ「嫌になるな。この僕がマグルに影響されて、変わるとは」
マルフォイ「…(スッ)」
マルフォイは高貴な家名に恥じぬ、完璧な決闘礼法を取る。杖を額にあて、降り下ろして敵を見据える!
その瞳、気高き古の貴族の如し!
マルフォイ「いくぞ。闇の帝王。いや『ヴォルデモート』」
きれいにまとまる予感
マルフォイ「この程度で? 闇の帝王のくせに見識が狭いな。世の中には、もっともっともっともっと!!
ありえないヤツが!! いるんだよ!!!」
マルフォイはこの一年、たまりにたまったストレスを前面に押し出し唱えた!!
マルフォイ「セクタム…センプラ!!!!」
渾身の力を混めた切裂き呪文、それは、壮大な八つ当たりの意味もあった!
ヴォルデモート「!?…ぐはっ!!」
ヴォルデモートの憑依したクィレルの体に切り傷が浮かぶ!
マルフォイ「やれ!! ……ジャイアン!!!」
ジャイアン「お前…!!」
マルフォイ「なんだ!? お前はジャイアンなんじゃないのか!?さっさと行け!!!」
ジャイアン「…!任せとけ!! 俺はジャイアン!! ガキ大将!!天下無敵の男だぜ!」
ジャイアンはバット状の杖を手に突進!!
ヴォルデモート「今のは油断しただけだ。俺様の魔法防御を突破する魔法なぞ…きさまごと」
ジャイアン「コンニャロー!!」
ボコッ!!
バッド攻撃が炸裂! ジャイアンは小学生なのに金属バットで人を思いっきりぶん殴るのに慣れた恐ろしい
子だ! 魔法攻撃の防御とか意味無いぞ! 何故なら魔法じゃないからだ!
ヴォルデモートの顔面は陥没した!!
ヴォルデモート「」
重なり、ヴォルさんは敗れ去った!
倒れふしたヴォルデモート「…何故だ。ルシウス・マルフォイの息子、お前は…」
マルフォイ「……知るものか」
ヴォルデモート「…ドラコ・マルフォイ、ジャイ・アン!…完全に復活した時には…貴様も殺してやる…!地べたに這いつくばらせてやる…!!!」
マルフォイ「やられるものか。狡猾残忍にして気高いい…。それが!僕らの誇るスリザリン魂だ」
ジャイアン「おう!!なんだかわからないがマルフォイの言うとおりだ!負けやしないぜ!!!」
」
ヴォルデモート「…(パタッ)」
こうして、一同は賢者の石を守り、闇の帝王を退けたのだった
エピローグに続く
ダンブルドア校長「みんな一年間よくがんばったのぉ。では今年のホグワーツは今日で終わりじゃ。
最後に各寮の得点を発表して、寮杯の名誉を与えようぞ」
ジャイアンとマルフォイはスリザリンのテーブルに
ハリーたちはグリフィンドールのテーブルについている。
ダンブルドア「まずレイブンクローは…(略)
そして、グリフィンドールに駆け込みの点数を与えよう。まずはハーマイオニー・グレンジャー!
危機的な状況で知恵を使い、パズルを解いたことで、グリフィンドールに50点!」
ワ-ワ-!!ハーミ-チャ~ン!!カワイイヨ-!!オオキクナラナイデ-!!カミモキッチャダメー!!
ハーマイオニー「やったぁ! …うれしいわ!」
ダンブルドア「そしてハリー・ポッター! 見事な箒の腕前をみせ、悪漢から大切なものを守る力をしめしたことで
グリフィンドールに50点!!」
ワ-ワ-!!サスガハリーダゼ-!!!エラバレシモノ-!!メガネクール!!
ダンブルドア「グリフィンドールは以上じゃ! 続いてスリザリン!」
ロン「えっ」
オ~!! マルフォ~イ!! ヤルゼー ダテニオールバックジャナイゼー!!
マルフォイ「僕が…50点…!」
ジャイアン「やったな! マルフォイ!」
マルフォイ「あ、ああ」
ダンブルドア「続いてタケシ・ゴウダ!! これまでのホグワーツにはなかった熱い心と素晴らしい体力で
学校の危機を救ったことで、50点!!」
オ~ジャイア~ン!! ジャイア~ン!! ガキダイショー!! デベソナンテキニスルナヨー!!
ジャイアン「…!」
マルフォイ「どうした剛田?」
ジャイアン「俺…テストで50点もとるのなんて…始めてだ!!」
マルフォイ「そ、そうか」
ダンブルドア「以上で、駆け込みの加点は終わりじゃ!」
現在、グリフィンドール520点、スリザリン520点
同点!!
これは、引き分け、ダブル優勝か? と思われたそのとき!
ダンブルドア「続いて、減点じゃ! ドラコ・マルフォイ! 音楽室の竪琴を勝手に持ち出したことで、5点減点!」
ワーワーワーワー!!!
ダンブルドア「5点差で、優勝はグリフィンドール!!」
グリフィンドール生「いやっほーー!!!!」
マルフォイ「」
ジャイアン「」
ハリー、ロン、ハーマイオニー、ジャイアン、マルフォイがいる。
なお、マルフォイは顔面に5つのアザがある!!
なんでかって? スリザリンは5点差で負けたからさ!
ハリー「この一年、すごく楽しかったよ! 来年が楽しみだよ」
ロン「夏休みの間、手紙書くよ! よかったらみんなあそびにきてよ!」
ハーマイオニー「ホグワーツってホントにステキなところね!」
ジャイアン「さびしくなるなぁ…」
グリフィンドール勢は別れを告げ、去って行こうと…
したところでハーマイオニーが戻ってきてジャイアンに抱きついた!ッ!!ガバッ
ジャイアン「ハ、ハーミーちゃん!」
ハーマイオニー「また来年会いましょうね!」
ジャイアン「うん」
ハーマイオニー「ふふ。わたし勘違いしてたわ。スリザリンにもすばらしい魔法使いはいるのね♪」
ロン「」
ジャイアン「みんな元気でな!!」
マルフォイ「早く帰ればいいだろう。いつまでウロウロしてるんだ」
で、残されるジャイアンとマルフォイ
ジャイアン「よし、じゃあ俺もそろそろ帰るか! 駅の外で友達が待ってんだよ」
マルフォイ「そ、そうか…。あの狸か?」
ジャイアン「ドラえもんってんだぞ」
マルフォイ「屋敷しもべのことなんて知らなくてもいいさ」
ジャイアン「じゃあな! マルフォイ!」
マルフォイ「ああ…」
ジャイアンが後ろ姿をみせる。
マルフォイ「お、おい!!剛田!!」
ジャイアン「なんだよマルフォイ」
マルフォイはもじもじと立ち尽くし、しばらくしてから言った。
マルフォイ「また…な」
ジャイアン「おう! またな! お~れはジャイアーン!! ガーキ大将!♪」
ジャイアンは鼻歌を歌いながら立ち去っていった!
それをみて、マルフォイはおもわず吹き出し、そして周りにひとがいなかったか確認する。
マルフォイ「迷惑なヤツだ。だが、まぁ、…来年も付き合ってやるか」
こうしてジャイアンのホグワーツ一年目の生活は幕を閉じた。
日本からやってきた、理不尽で、傍若無人で、乱暴で、でも、涙もろくて、友達思いで。熱い。
そんな少年。
最近では見かけなくなったガキ大将。
そんな彼との魔法界の少年たちの出会いは、世界に小さな奇跡をもたらした。
<おまけ>
~ジャイアンの家~
ジャイアン「ただいま~」
ジャイ母「タケシ! 学校はどうだったかい!?」
ジャイ子「お兄ちゃん! ワタシにもホグワーツから手紙がきたわ!。来年からは魔法学校にいくわよ」
ジャイアン「そうか! 妹よ~!! そうだ! 向こうの学校の友達の写真、みるか?」
ジャイ子「みるみる!」
ジャイアン「コイツがハリーで、この子がハーミーちゃんで」
ジャイ子「お兄ちゃん、この、背の高い赤毛の人は?」
ジャイアン「ん? ああコイツはロンだな」
ジャイ子「素敵な人ね」
ジャイアン「おぁ! そうか!! よし兄ちゃんに任せとけ! 来年入学したら! 仲良くさせるからよ!!」
ジャイ子「恥かしいわ~!」
ジャイアン「コイツなら俺の弟にしてもいいな!ジャイ子に愛されるなんて幸せもんだ! まさか嫌とは言わないだろう!」
ジャイ子「気が早いよ~お兄ちゃん!」
~ロンの家~
ロン「ヘックション!…ブルブル…」
アーサー・ロンの父親「どうしたロン? 風邪かい?」
ロン「いや、なんか…寒気が…。まるで、将来の結婚相手が誰かのせいで別の人になってしまったような、変な感じが」
アーサー「ははは、何言ってるんだ。予言の授業はまだ受けてないだろう?」
これは、日本からきた少年がもたらした。運命の、変化。
<本当に、おしまい>
また書いてな~